現状俯瞰元帳

現状俯瞰元帳

「現状俯瞰元帳」とは、株)再情報化研究所(以下再研)発祥の造語で、企業や団体の情報システム(IT)の現状をあたかも上空から見たように可視化する資料群の総称です。2006年に商標として登録されています。

かつて大航海時代、世界の海の海図はありませんでした。水平線まで行けば、奈落の底に落ちていくという考え方もあった時代です。海図などない時代は新大陸を見つけるために船出しても、様々な困難に遭遇したのではと想像しています。ITが専門でない経営者にとっては、情報戦略推進自体がこの大航海時代の航海に似ているのではないかと思っています。「現状俯瞰元帳」は、「IT大航海時代」の海図だと考えていますし、外国など知らない土地を旅行する場合の地図だと言えます。

「現状俯瞰元帳」は、情報システム部門で管理されている膨大な情報から、経営者にとって「ITはこれだけ押さえておけば大丈夫」という情報だけを抽出し再構成した内容になっています。基本的には、システムの専門用語やカタカナ、英字の略語など専門的な知識の必要なものは極力取り除くか、簡易な日本語へ変換し解説するように心掛けています。

「現状俯瞰元帳」の肝は、経営者が「ご自分でコントロールできるかどうか」ということです。「現状俯瞰元帳」を使うことで、自社のITの現状を把握し、今後の経営戦略に従って情報化戦略を立案でき、その情報戦略を情報システム部門の情報システム化計画に反映させることができると考えています。